「【検証】字の丁寧さと音MADの上手さの関係性」からの発展
音MAD Advent Calendar 2021 9日目の記事「【検証】字の丁寧さと音MADの上手さの関係性」からの発展内容です。
まだ読んでいない方は上のリンクからご一読ください。
この記事は水無月☆★さんの許可をいただいて公開しています。ありがとうございます!
竹塔さんの字はどうでしょうか。
竹塔さんの手書き文字
努力は感じますが綺麗とは言いがたいですね。自分の文字以外にも様々なコンプレックスを抱えてそうです。死んでしまわないよう頑張って生きてほしいと思います。
今回の記事を書いたのは竹塔さんの文字を見せたいわけでなく、「字の丁寧さと音MADの上手さ」というテーマの関連で思い当たることがあるからです。
それは、
①漢字とひらがな・カタカナのバランス
②文字のカーニング
についてです。
①漢字とひらがな・カタカナのバランス
私も文字が汚いという自覚があったので、大学卒業から社会人になるにあたり、ボールペン字を練習するワークブックみたいなものを購入して練習した時期があります。えらいですね。
でも飽きて最後までやんなかったから結局汚いままです。えらくないですね。
ただ、そのワークブックに載っていたアドバイスは今でも意識しているものがいくつかあります。その中の一つが、漢字とそれ以外の文字のバランスについてでした。
そのワーク自体はどんなものだったか忘れてしまいましたが、調べればいくつかのサイトが引っかかるので普遍的に広まっている考え方のようです。それが、「漢字を10の大きさとして、ひらがなは7、カタカナは8の大きさで書く」というものでした。
こんなふうに載ってるサイトもある
実際、ちょっと見やすくなると思います。上の画像でも漢字ひらがなの大小は自然と意識されてますね。
これを心がけているので、普段のテキスト編集でも大きさを変えているものが多いはずです。
まぁテキスト編集だと強調したい文字を大きくするということもあるので一概に漢字10ひらがな7とは言えないですが、やっぱり普段の意識が現れているように感じます。
そういった点で、字の丁寧さと音MADのテキスト編集には通ずるところがあるんじゃないでしょうか。
ちなみにAviutl上では制御文字を使ってこういう調整が可能です。
制御文字についてはFLAPPERさんの記事で詳しく触れられています。
②文字のカーニング
これあんまり手書き文字の丁寧さとは関係ないです。なんなんだよ。
テキスト編集をする際、文字と文字の感覚が空いてしまう事があると思います。その文字どうしの間隔を調整する処理をカーニングといいます。
こういうこと
テキストでそのままだと等間隔に文字が置かれるため、それを詰めたり空けたりして見栄えをよくしようというものです。そういった点では、一文字一文字すべて等間隔に書くってことはないと思うので、無意識にみんな間隔処理をしながら文字を書いているということでしょう。多分。
このカーニングに着目して「水曜日のダウンタウン」のテロップについて触れたかったんですが、基にしたかったブログが消えていました……。
そのブログからカーニングを意識し始めたので残念です。
http://web.archive.org/web/20200129195455/https://aiq.hatenablog.com/entry/2018/05/10/213000
元タイトル「テレビのテロップが好き」
ウェブアーカイブしかありませんでした。環境によって画像が見れたり見れなかったりするようです。
検索したところ、同様の着眼点で投稿されているインスタの投稿がありました。
触れたかったのはここで、カーニングがギチギチなんですよね。それが「水曜日のダウンタウン」を代表する表現になっていて、このフォント(+ちょっと縦長の加工)と、急すぎるほどのカーニングで、一つのイメージを確立しているように感じます。
これを数秒しか出ないテロップすべてにやっているのですごい緻密さですよね。派手な加工のテロップは出ないものの、その分こういった統一感を出す作業に手間が入ってるのかなと思います。
こういった、カーニングをこだわることで文字が整って見え、時には個性につながることもあるということです。多分。いずれにしても、雑に間が空いたり詰まったりせず、文字間隔を整えることで綺麗に見えるということは手書き文字にも共通しているはずです。
余談ですが、水曜日のダウンタウンのオープニングアニメーション、ロゴデザインを担当しているODDJOBという制作会社はHIKAKIN TVのOPやテレビ千鳥のアートディレクションも担当しているんですよね~。
Worksのページを見たら自分の好きな番組ばかりで、こういう繋がりがあるのはすごく面白いなぁと思います。
ちなみにAviutl上では制御文字を使ってカーニングの調整が可能です。
制御文字についてはFLAPPERさんの記事で詳しく触れられています。
今後文字を書くとき、テキスト編集をする際に、「漢字とひらがな・カタカナのバランス」「文字のカーニング」を意識することで、ちょっとでも丁寧だな、うまいなと思ってもらえるかもしれません。
知識の受け売りで恐縮ですが、役立ててもらえると嬉しいです。私はもっと字を丁寧に書くように意識します……。
振り返っていて気づきましたが、私が手書き文字出すの全然新鮮ではないですね…。