Aviutl→After Effects 移行の際にやったこと
この記事は2021年5月頃、AviutlからAfter Effectsに移行する際に行ったことをメモ書きを基に書き起こしたものです。
数年間使用していたAviutlからAfter Effectsに移行しました。
移行したと言ってもAviutlを全く使わなくなったわけではなく、この点は後に触れていきます。
◯After Effectsに切り替えた理由
◯はじめにしたこと
◯After Effectsにしてよかったこと
◯Aviutlでは出来たのになぁってこと
◯まとめ、これから
以上の項目に沿って説明しますが、「AviutlよりAfter Effectsの方が優れている!」「音MAD制作にはAfter Effectsが良い!」みたいな記事では全くありません。
AviutlからAfter Effectsへの移行を検討している方にとって、少しでも参考になれば幸いです。反対に、「Aviutlにも良いところあるんですけど!!!移行なんて全人類すんな!!!!」「はぁ?音MADにAfter Effectsなんて必要ねえだろ、カス野郎が!死ね!!」みたいなこと言われたら悲しくなってしまいます。死ねは言いすぎだと思います。
◯After Effectsに切り替えた理由
Aviutlが重いから
特にテキストが重いですよね。画像にして書き出している時期もありましたが、融通が効かないので参りました。
一応1.10にアップグレードして、拡張編集は拡張編集0.92(拡張編集0.93rc1は安定版ではないらしい)にしていますが、1080pの映像素材とかまともに動かないからもう厳しいわと思います。
なんか毎回同じことしてるなと思ったから
毎回同じ編集をしているなと思いつつ、かといって他の編集方法も思いつかないので一辺倒になっている気がしました。
自転車泥棒合作予告状で限界を感じた
同じことばっかりしてるし重いし、ストレスが勝ってしまって、作っててしんどかったんですよね。
その後投稿されたボカロ合作を見て「なんて自由な表現が多いんだ(AMAZING EXPRESSIONS)」と思い、これまでと同じソフトだと自分には厳しいなと感じて乗り換えました。
もちろん、ボカロ合作参加者にAviutlユーザーも多数いると思いますが、とても同じソフトで自分には出来そうもない表現が目立ちました。
だから、最後のひと押しが自転車泥棒合作だった感じですね。
ということなので、AEですごい映像つくってびっくりさせたる!というよりは、今までとは違うソフト使ったら新鮮で面白そ〜っていう、快適に楽しみたいからという動機です。
逆に言うと、これ以上重たいAviutlで同じこと繰り返してムカつきたくないからですね。
◯はじめにしたこと
最低限の環境構築、ショートカットの勉強
この辺?メモにあったけど、あんま覚えてないです…。
色々見て複数のサイトに書いてあったのを参考にした気がします。
人に聞いた
AEユーザーの作者さん何人かに聞いたんですが、結局AEで作り始めるにあたって何をしたらよいかは「どんな編集をAviutlでしていたかによる」という結論になりました。
自分の場合、気持ちの良いモーションが好きなので真っ先にFlowは導入しました。
Aviutlで言うイージングが簡単につけられるプラグインです。お金がかかります。セール中に買いました。
最近出たこれ、無料だけどFlowの互換になるかも?
自分はもうFlowで事足りてるので試してませんが、Flowの購入を検討されてる方はこちらでも良いかもしれません。After easeの機能もカバーできてるのかも。
あとその時セールだったCartoon MoblurとAfter ease
無料のプラグインで最初期から必須で使ってるのがAnchor Point Mover、GG文字分解、EaseCopy(Name Your Own Priceです)、後に買って使ってるのがFlashOpacityとかm's Halftoneとか。
2Dライクな編集が多めなので、3Dガンガンにやるプラグインなどは買いませんでした。
AE鯖の人の画面レイアウトを参考に配置
AEは画面レイアウトが自由自在に変えられるので、逆に言うとどれが使い勝手の良いレイアウトなのかがわからないんですよね。ということでたいうおさんの貼っていた画面レイアウトを参考に今でも使わせてもらっています。たいうおさんありがとう!
moographさんのチュートリアルを参考にした
講座動画で学ぼうと思ったんですが、初めての人が見るチュートリアルと言っても多々あり、「レイヤーとは…」「x座標y座標z座標とは…」みたいな、そこから!?っていうチュートリアルから、この人の画面では別の操作が入ってなんか出てきたけど何?それは教えてくれないの…?っていうある程度の習得者向けのものまで様々でした。
その中でmoographさんのは自分にとってちょうどよかったです。
ショートカットを多数教わりました。これがすごく助かりましたね。Aviutlほど直感的に扱うのは難しいので、ショートカットを実践的に使うことで自然と覚えることが出来ました。
また、明らかにAviutlとは異なる編集ができて新鮮でした。いろんなTwitterに上がってるtipsとか参考にしながら出来上がったものを眺めてるだけでも楽しかったです。
こういうのとか
こういうのとか
こういうのとか
こういうのとか
これだけマジで作った覚えないんだけど何の画像?
こういう編集は実際に活用できてないけど,モチベーションにはつながりました。
BPMのやつ(Tempo maker)入れた
めちゃくちゃ重要。神。
Aviutlで出来るような編集をAEで再現
いろいろ慣れてきたので、自分ならAviutlでどうやってたかなってのを意識しながら、架空の合作パートを作成しました。
取っ掛かりがないと一つの動画にはなかなか手が出せないので良い挑戦だったと思います。
結局色々買った
AEjuice、Background2とか、なんか気づいたら色々買ってますね…。
◯AEにしてよかったこと
軽い、快適になった
積んでるメモリによるんでしょうけど、Aviutlよりは快適に操作できています。(16GBとかなので全然積んでない)
Aviutlだと1フレーム動かすだけで激重なので、ここからここまでレイヤー非表示にして〜とかやってたんですが、そういう無駄な時間がなくなった印象です。AEでするとしても複数選択できるので一瞬。
あと、キーフレーム(Aviutlの中間点)や掛けているエフェクトをCtrl+C、Ctrl+Vでコピペできるので、マジで楽です。
参考できるものが多くなった
AEは利用ユーザーが多いため、Aviutlに比べると共有されている情報が多く参考になります。
Twitterとかで「この標準機能こうやって使うのか(AMAZING AVAILABLE TIPS)」と学べることもよくあります。
また、MVとか見ていてどんな編集しているかざっくり分かるようになりました。視聴側としても楽しめる機会が増えたように感じます。
AdobeFontが使える
いいね。めじろけですわとかAdobefontなかったら作れてないですね。www.nicovideo.jp
◯Aviutlでは出来たのになぁってこと
左右反転や動画を切り出してガンガン合わせるみたいなこと
うまく説明できないですが、動画をトリミングして一音一音に合わせるみたいなのはAEでは面倒くさいです。
この辺はAviutlのほうが格段に楽です。(そもそもAEはそういうソフトではない)
Aviutlスクリプトを再現するには有償プラグインなどが必要なこともある
Aviutlのスクリプトは優秀で、Aviutlのアレ使えたらなぁっていうものもいくつかあります。粒状化、ハーフトーン、風揺れTらへんを再現するには有償プラグイン使うしかなさそう。
最近出たライン抽出とかはAEでどうやるんだろう。このへんのスクリプトマジで凄いですね。
お金がかからない
Aviutlってソフト無料で使えるんですよね。すごすぎ。
色をガッツリ変える編集はAviutlスクリプトのほうが強い?
グラデーションマップとか、パステル調とか、一発でガラッと色が変わるスクリプトはやはり魅力的です。
なかなか再現が難しいので、このために利用するのもありかなぁと思います。
⇨というAEでは難しい編集もできちゃうので、並用して使うことにしています。
音合わせとかは別途Aviutlで書き出してAEで使用する感じ。慣れている編集はAviutlの方が早いですし。
◯まとめ、これから
・ひとまず最低限の環境構築 自分がどういう映像作りたいのかを考えつつプラグインを揃える
・チュートリアルをこなしながらショートカットを覚える
・まず短めの動画でいいので何か作る
・他のソフトとの併用しつつ良いとこ取り(使う人によってはPremiere、Blenderとか色々あると思います。)
半年近く使ってみて、上の手順が役立ったかなという印象です。
これから
・まだまだ全然映像についてわかっていないので、少しずつ理解していきたいと思います。
まず光源がわかっていないことが3Dに手を出せない一つの理由です。ここを把握していきたい。
・あんまりこれまでと出来る表現が変わっていない気がするので、少しずつ新しいことを身につけたいと思います。
っていうか、お前AE全然使いこなせてないやないかハゲタコって怒られそうな記事なのでもう少し活用できるようにしたいですね…。