「セリフ合わせ構成論~セリフ合わせの考え方~」からの随想

 音MAD Advent Calendar 2021 6日目の記事「セリフ合わせ構成論~セリフ合わせの考え方~」から思い当たる点をつらつら書き留めた散文です。 

 まだ読んでいない方は上のリンクからご一読ください。 

 

 この記事はかっぱさんの許可をいただいて公開しています。ありがとうございます!

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①ひたすら同じ言葉をリフレインさせる

②曲のフレーズに合ったイントネーションのセリフを合わせていく

③素材の進行通りセリフを曲と一緒に追っていく

④曲の元歌詞や文脈などに則した構成

⑤前後関係のないセリフを繋げて一つのストーリーにする

 

 

 良い観点だなぁと思います。台詞合わせを言語化するのってすごく難しいので、こういう視点で見れるのはすごくありがたいです。

 

 竹塔さんは台詞合わせを以前どんな観点で書いていたのでしょうか。見てみましょう。

 

 

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何なんだよこいつ!!あとなんだ竹達アーカイブ通信って!意味わかんねえぞ!!!!

帰れ!!!!!!

 

 

 

 

 

腹が立つぐらい何も書いてませんでした。

 

 

かっぱさんの記事では竹塔さんは①~⑤シームレスに変わりすぎとのことでした。

確かにそうかもしれないです……。

 

 ただ、基本的には③(素材の進行通りセリフを曲と一緒に追っていく)に重きをおいていると思います

というのも、一番最初に台詞を置いていくのがそういう工程だからです。

 

 

 まずその曲で音MADを作ろう!と思い立ったとき何をするかと言うと曲を聞き込みます。その中で、こことあの台詞は合うだとか、ここはこういう構成にしようだとか色々考えるので、作る段階では真っ先にその合いそうな箇所へ台詞を置いていくということになります。

 

 

合いそうなフレーズがきっちり入ったら、

その台詞の内容に適しそうな台詞を前後に置いていく(これかっぱさんと同じだ)

or

うまくいかなければ曲のフレーズを意識して語呂が良さそうな台詞を置いていく

 

とか、無意識に色々やってるんだと思います。多分。

 

 

 その点では、②(曲のフレーズに合ったイントネーションのセリフを合わせていく)、③(素材の進行通りセリフを曲と一緒に追っていく)、⑤(前後関係のないセリフを繋げて一つのストーリーにする)がシームレスに変わると受け取られるのかもしれないですね~。

 

 

 

 

 

以下、全然うまくまとまらなかったので箇条書きで書いていきます。

オモコロの人が書いてるnoteみたいになります。

 

 

 

・その台詞がもつアクセント(音の強弱?)は意識してるかもしれないです。曲のフレーズの強いところに合わせる、みたいな。そのフレーズが繰り返されてたら印象に残る分、尚更意識したいところですね。

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これとかそれの特化型かも

 

・上のやつ、①(ひたすら同じ言葉をリフレインさせる)じゃん。書いてんじゃんもうかっぱさんが。なんなんだこの記事は。

 

 

・これ曲が入った直後の構成①ですね。これ好き

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・これも①ってことにしていいのかな?いいよ。

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最高。

 

 

 

・台詞合わせって考える要素が多すぎるんですよね。曲のフレーズ、歌詞の持つ意味、台詞の意味、文字数、文脈、キャラクター、時には音階やイントネーションまで、すべての要素がうまいこと行くわけないんですよ。取捨選択しないといけない。

 

・だから、最近はパズルに近いものだと思ってます。曲の拍に文字数を合わせる激ムズパズル。

 

 

・ここで、影莉央って人に焦点を当ててみましょう。この人化け物だから全部やってるんですよ。こわすぎ~。

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まず歌詞改変が原曲歌詞に意味も近づけつつ押韻も踏まえる人力になってるんですよ。こうなったらヒップホップに近いんじゃないですかね。

 

「正解なんてバイバイ提唱」→「撤退なんてバイバイでしょう」 やべ~

 

中盤は原曲歌詞との調和、あるいは対比する台詞になってるし、

0:38「~ございません」→「一つだけではありません」
0:44「見たくはないな」→「見せてやりましょう」 

 

 ②(曲のフレーズに合ったイントネーションのセリフを合わせていく)と④(曲の元歌詞や文脈などに則した構成)の複合をゴリゴリやってくし、当たり前のように大和亜季のキャラクターもガンガン押し出すヤバ動画です。好き~

 

 

・かと思えば、③(素材の進行通りセリフを曲と一緒に追っていく)もバッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッチリ決めていくので怪物なんですよね。

100点100点100点!!!!!!!!!!!

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・曲の一部のフレーズに合わせるって言うと、最近だとダーリンダンスBメロの「ない」に合わせる動画いくつかあって凄まじいなと思います。

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もっとあるかも

こういうのバシッと決めてると気持ちいい~って思いますね。

 

 

 

 

・③(素材の進行通りセリフを曲と一緒に追っていく)は選曲によるところもありそうですね。SHAKERとかドゥヴァンとか。

 

・あと③(素材の進行通りセリフを曲と一緒に追っていく)を得意とする作者さん多いと思う。白樺さんとか。Memeの人とか。

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・③(素材の進行通りセリフを曲と一緒に追っていく)、俺はムズいんだよなぁ。ずっとこの手法だと映像がムズいんですよね。これをやるには、もうこうしようと頭の中で振り切って作らないときつい。

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もう映像を凝らないと振り切って作るとこうなる これもこれで良いかも

 

 

・実際、③(素材の進行通りセリフを曲と一緒に追っていく)で作って映像の構成が浮かばずに没になってるのあるんですよね。

 

音が大きいかもしれないです。再生する前に調整してね。

 

 これどう映像つければいいんでしょうね。無理でした。

 

 

・そういう点でコサンジさんってすごくないですか?すごい。

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 素材の進行通りなんだけど映像を新たに拵えていて、それがきちんと題材にあってるんですよね。コサンジさんなりの作風が確立しつつ、柔軟なんだなぁ。コンテンツの理解度が高いと言うべきか。すごい人です。

 

 

・③(素材の進行通りセリフを曲と一緒に追っていく)の頂点じゃないですか?これ。どうなってんの??

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・特定の素材を過不足なくバチッと当てはめていくのってやっぱり並の力量じゃないと思います。追いながら曲と素材の最後が同時にフィニッシュする感じの。

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見終わったあとすげ~~~って毎回思っちゃう。

 

 

・あと変則型③みたいな、台詞に縛りを設けてるのありますよね。思いついたとしても実現させるのは相当な労力と技量が必要で、見た目以上に大変だと思います。

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時系列を遡る

 

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竣工日順

 

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魅せてくここから カモン

 

 

 

・あと、これ一見③(素材の進行通りセリフを曲と一緒に追っていく)に見えて、実は⑤(前後関係のないセリフを繋げて一つのストーリーにする)だったりするんですよね。押韻に重点を置いてるから。

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immortalt.hatenablog.com

 

 ここまでこだわって組み替えてるのも見ないなぁと思います。でも知らないだけかも。これもブログ見るまで知らなかったし。あとCV釘宮理恵って事も知らなかった。

 

 

・いやあったわ

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 既存の台詞を組み替えて漫画のセリフを言わせる狂人。しかも長尺。これ現実に起こってるんですか?妖怪??

 これに関しては何を目処として文字数を合わせているのか、このセリフを言わせようと考えているのか、手順が分からないですね。マジで人力ボカロのほうが手順分かってる分楽だと思います。やばい。

 

 

・仁勢さんパートもそうかも

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異次元セリフ合わせが多すぎるよ2021年!

 

 

 

 

・話変わるけど、②(曲のフレーズに合ったイントネーションのセリフを合わせていく)も結構あると思います。

 

・これも選曲あると思う。マイムマイムとか、on and onとか。

・キャラクターの可愛さに焦点を当てているものが多いかも。

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これもキャラクターの可愛さなの?まぁそうなんじゃない?

 

 

 

 

 

・これ記事じゃなくてニコ生とかでやったほうがよくない?

 でもニコ生だと何言われるかわかんねぇから怖えんだよな。「死ね」とか言われそうだし。

 なんかニコ生出たりこういう記事公開したりしたらひどいこと言われるって想定しかできないんだよなここ数年。

 

・本格的に記事じゃなくて日記になってきた。なんか書きたいことダラダラ書いてるだけなんだけど大丈夫なのかな。

 

 

 

 

 

・改めて立ち返るとかっぱさんのルマ沢あさひがやっぱすげえなってことになっちゃうな。

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 「台詞合わせうまい」って言われてる動画の大半が構成がうまい動画だと思ってるので、その点で見ても凄まじいと思います。

 

 序盤で、初見の人でもこの子は好奇心のある子なんだなって分かる場面から始まって、挫折、そこから光明を見出すっていう王道展開なんだけど、それを一発で把握できるセリフをきちっと当てはめていくのが、やっぱり普通の人ができることじゃないと感じますね。

 その構成を色づけるのが「全然この映像のとおりにならない」→「全然不安じゃなくて」の対比。抜群ですね。めちゃくちゃ頭使って練られてるセリフ運びだと思います。

 

 

・芹沢あさひで印象に残るセリフ合わせといえばこれも!

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自転車黒髪建物ゴーストマジシャン自販機山盛りサンタ!

 

 

 

・②(曲のフレーズに合ったイントネーションのセリフを合わせていく)の話に戻っていいですか?これマジで記事の構成めちゃくちゃだな。

 

・②(曲のフレーズに合ったイントネーションのセリフを合わせていく)、曲と素材が噛み合いまくって数年立っても頭の中に残ってるみたいな、あると思います。

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 どれも相当時間経ってるのにタイトルとサムネイル見ただけでフレーズが浮かんでくるって相当印象づいてると思う。

 

 

 

 

・全然話違うけどシャッフルリズムのセリフ合わせの話題をこの前通話で話した気がする!

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それでこれ見つけたけど誰にも言ってなかった!

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 ドラム主体で合わせてるというか、台詞によるリズムのとり方がドラム的なんですよね。こういう動画、この着眼点で見てないからかなり見逃してそう。最近の動画でもあるのかなぁ。

 

 

 

◯結局何が言いたいかという話

 

・まぁこうやって好きな動画についてダラダラ話すの楽しいよね~っていうのが9割

 

・ここで触れただけでも全然まだ一部だけなもんで、セリフ合わせって相当幅の広いものだと思います。だから上手さとか凄さとかってそれぞれにあって、色んな角度で見れるからこそ面白いものなんじゃないかなと改めて感じました。が1割

 

気づいたら5000文字とかになっててビビったんですけど、まぁ良い落とし所になったんじゃないでしょうか!

この記事一番最後に書いてるんでヒヤヒヤでした!間に合ってよかった!!!!!お疲れ様!!!!!!